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【スケートボード】中山楓奈選手 インタビュー【後編】
2005年生まれ。富山県出身。ムラサキスポーツイオンモール高岡店所属。
9歳の時にスケートボードを本格的に始める。その翌年、JSF主催のスケートボードコンテスト「JAPAN OPEN ルーキー発掘プロジェクト」でストリートクラス・アールクラスのダブル優勝を果たし、一躍注目を集める。2018年にはスケートボード強化指定選手に選出され、翌年5月にロンドンで開催された世界最高峰のスケートボード大会「ストリートリーグ(SLS)」で6位に入賞し、海外からも注目を集める。五輪代表候補として有力視されている、トッププレーヤーの一人。
【アスリートナビゲーター・田中大貴プロフィール】
兵庫県出身。1980年生まれ。 兵庫県立小野高校卒、慶應義塾大学環境情報学部卒。
大学時代は体育会野球部に所属し、東京六大学でプレーする。
2003年~フジテレビに入社し、アナウンサーとして勤務。 「EZ!TV」「とくダネ」「すぽると」「HERO’S」、スポーツ中継等を担当。 バンクーバー五輪、リオデジャネイロ五輪現地キャスター。
2018年~独立し、スポーツアンカー、フリーアナウンサーとして活動中。 番組MC、スポーツ実況、執筆連載などメディア出演の他にスポーツチーム・団体・企業とのビジネスコーディネーション、メディア制作、CSR活動イベントの企画・運営も積極的に取り組む。
中山楓奈選手のスケートテクニック・技術について
さて、後半では中山楓奈選手にスケートボードのテクニックや技、練習法、どんなところに気を付けているかなど、実際に実演していただきながら教えてもらいたいと思います。
まずは「K-Grind」という技について教えて下さい。そもそもK-Grindとはどんな技ですか?
トラックのノーズ側のトラックの削れている部分を引っかけて滑る技です。
ポイントはどんなところですか?
かかとを重心にすることと、かけたときのデッキの角度を閉じ過ぎないようにすることです。
なるほど。足の幅とかも関係あるんですか?
私はOllie(オーリー)のスタンスと一緒にしています。
じゃあ、1回やってもらいましょうか。どういうふうに練習しているか。お願いしていいですか?
足にくっついてるみたいですね!うわーすごい!!実際には足のどこを使っているんですか?
足のかかとに重心を置くようにして滑ります。
なるほど!確かに台に乗ったときにかかとに体重がかかっていますね。
滑っている時は左足を軸にして耐えています。
滑っている最中は左側に軸がちゃんとある状態なんですね。K-Grindは試合のときには技の中に結構入れていくものですか?
そうですね。入れます。
この技は何歳ぐらいのときに習得しました?
中学1年生の時に覚えました。
じゃあ、2年前ぐらい。テクニックとしてはどうですか、難易度は高いほう、低いほう?
私は高いと思います。習得するまでにたくさん失敗しました。
K-Grindをやるために、自分の中で練習こういうのをやっておくといいですよってありますか?
私は、まっすぐ入ってきてノーズをかける練習をしていました。
ちょっと1回見せてもらっていいですか?
ピタッと止まりますね。これ簡単に見えますけど、相当難しいですよ!これができるようになってくると、K-Grindはやりやすくなってきますか?
かける時に左足に重心をかけないといけないので、これが出来るようになってからは私はやりやすくなりました。
この技をやるときには相当左足の重心って大事なんですね。
大事だと思います。
さて、次はどんな技を教えてもらえますか?
「Ollie(オーリー)」という技です。
Ollieってどんな技ですか?
デッキを弾いて自分も一緒に飛ぶ技です。
なるほど。それでは実演をお願いします。
なるほど!ありがとうございます。これはどこを弾いている感覚ですか?
ボードのテールを弾いています。前足を使ってジャンプしています。
前足はどうやって使っているんですか?
弾いた足を上にスライドさせる感じですね。
Ollieをうまく決めるための秘訣はありますか?
強く弾くことと、弾くタイミングと、前足をうまく使うことです。
なるほど。ではもう一度その3つのポイントを踏まえて、実演をお願いします。
おおーっ、かっこいい!Ollieは実際どんなときに使いますか?
障害物を飛んだりとか、登ったりする時に使います。
この技はスケートボードを始めてからどれぐらいでできましたか?
1年以上かかりました。
でも、1年以上!?きれいな人ってどんなOllieですか?
デッキの後ろが上がってきているのがきれいなOllieですね。
これができるだけ上がっていくと良いOllieなんですね。逆に悪いOllieってできますか?これは失敗というか、よくないフォームの。
今のは何が悪かったんですか?
前足が途中で止まってて、前の方まで上がってない。
前までいってないわけですね。じゃあ今度は良いOllieをもう一度お願いします。皆さん、左足の動きを見ておいてください。
うわ、ほんとだ!1回ここのノーズまで行ってるっていうことですね?あともう1個ぐらいありますか?さっき言ってた。
タイミングです。体がちゃんとまっすぐっていうか、曲がったり後ろになったりしていない状態で飛ぶことです。
では滑走しながらOllieの実演をお願いします。障害物の高さは50cmあります。
うわー!すごい!まだ余裕がありましたね。これは簡単ですか?
いや、難しいです。
難しいよね。すごい。しかも、跳んでる時にボードが足の裏にピッタリ全部ついてる。両足にちゃんとくっついてきている感覚が大事ですか?
はい。両足がボードについていなかったら、着地したときに不安定になったりするので。
すごい!いいものを見せてもらいました。ありがとうございました。